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2023年10月  第314回山行記録



 

 赤城山・谷川岳


                                                    

実施日:令和5年10月14日(土)~15日(日)
参加者:23名(男性7名 女性16名)
担当リーダー
:小笠原 サブリーダー : 青木、熊谷


  昔、仕事で群馬県を担当していた頃、真冬に建材屋さんと、大工さんの所迄フローリング等
を売り込みに行く、その先が大沼であった。沼田市近辺の大工さんは冬場はあまり仕事が無
い、そこで趣味のワカサギ釣りに没頭している、場合によっては吹雪の時もあった、今思え
ばそんな時に売り込みに来られてもいい迷惑だったと思う。赤城山はそんな身近な山だった、
いつでも登れる。それが転勤になってしまい早25年、登る機会を失った、それがヒョンな事
からこの度の山行を組めた。そんな懐かしの赤城山、谷川岳のレポートを。
〈1日目〉
  バスは一路赤城山を目指す、途中大きな鳥居がありそれをくぐり、ワインディングロード
を越えると大沼に着いた。ここも今は前橋市だ、国定忠二で有名な‘赤城の山も今宵をかぎ
り’の生まれた東村も伊勢崎市だ、時間の流れを感じる。さて大沼に着いたが、さすが百名
山、各地から人が来ている。時間が押しているのですぐに登り始める、最初は石のゴツゴツ
した急登だ、下山に使う人も多い、多くの人とすれ違う。途中で大沼が見渡せる所に出た、
きれいな景色だ。富士山も見渡せると言う場所だが残念ながら見えず、好天であったのだが。
その昔スキー場があってリフトもあったと言うがそこも解らなかった。気を取り直し先へ進
む、岩だらけの道をとにかく進む、そうこうするうちに黒檜山の稜線に着いた、あともう少
しだ。すぐに赤城の最高峰黒檜山に着いた。展望の良い所があると言うので行って見る、そ
こは360°見渡すことのできる素晴らしい景色の場所であった。明日行く上越国境の山も見
える。景色を堪能してから駒ヶ岳へ向かう、歩きやすい道が続く、適当に地図を見ていたせ
いか、登らなくてはならない、困った、エスケープルートも無い、仕方なくしばらく行くと
駒ヶ岳に着いた。陽気がいいのでTシャツ1枚でもいい位の温かさであった。さあ、後は下
るのみ。どんどん標高を下げて行く。大沼がだんだん大きく見える。樹林帯のつづら折りの
道を下りようやく下山。さすが百名山だけあり面白かった。今宵の宿老神温泉迄の道は運転
手さんが機転をきかせ直接沼田方面へ向かう、時間も早くつける、そして着いた。1日目は
天気に恵まれ皆さんも喜んでくださった思う。さて明日の谷川岳の予報は雨……。
<2日目>
  朝から雨がシトシトと降っている。残念ながら予報通りだ、私の頭の中ではこの山行も8割
方終わっている、一瞬止めるかと頭をよぎったが初谷川岳の方もいらっしゃるのでマア行く
…。谷川岳ベースプラザに着きロープウェイの切符を買う、窓口の従業員はこれから少し雨
足が強くなり…と言う聞かなければ良かったことを聞いてしまい心は折れたまま天神尾根に
ついてしまった。やはり雨。集合写真を撮りとにかく出発。が雨のなかの山行もすれ違う登
山客が少ないのでかえって良かった。最初は木道、次は木の階段が続く、景色はと言うと右
を見ても左を見ても、白。12時位には雨は上がるといい続けてひたすら登る。クサリ場が
見えて来た、花崗岩の所か滑らずに歩けたが、メンバーでクサリに苦労する方も現れた。私
はトットと先に行ってしまうがSLが間に入り良く見て声掛けしてくれた、Lは助けて貰っ
ている。時々現れるクサリ場が長い、頂上付近は蛇紋岩なのか滑りはしないが時間がかかっ
た。黙々と歩く、雨の上がる様子も無い、樹林帯はとっくに抜けている、景色は白。途中立
ち止まって上を見ると肩の小屋の風車が見えた、もう少しだ、しかし次の瞬間にはガスに包み
こまれた。ここ迄結構ハードな道であった。さすが百名山、天神尾根も甘くはなかった。肩
の小屋に着くと丁度雨も上がり身体も温まっているので昼食タイム。そしてもうすぐ頂上
だ。ここでオキノ耳迄行くグループとトマノ耳迄のグループと分ける、Lはトマノ耳に残
り、そこから5分程歩くと頂上に着いた。Lにとっては25年振りの谷川岳だ。だが視界は
白、ガスっている中で記念撮影、寒いのですぐに下山開始。下りは高度感のある所もガスっ
ているので下が見えなくて、Lのように高所恐怖症には丁度良い。登りのクサリ場に手こず
っていたメンバーもだいぶ様になって来た、Lの指導が良かったせいかと自画自賛。ここ迄
来ると雨も上がって所々青空も見えてくる、おまけに朝日岳方面にきれいな虹が出た。あ
まりにもきれいなので記念撮影。すると今度は晴れ間をぬって下の町が見えてくる、パチ
リ、登る時には解らなかった滝も見えてくる、パチリ、これでは中々進まない、でも最高の
景色だ。そうしているうちにオキノ耳グループに抜かれ、また先を目指す。ようやく天神平
駅が見えて来て、ホッと一息、希望者は全員登ることが出来た。ミッションは遂行出来た。
後は静岡迄帰るだけだ。
  雨は昼頃には上がると言う予報も外れ皆さんにはご迷惑をお掛けしましたが、結果オーラ
イ、皆さんのご協力があってこの山行も無事終わることが出来ました。S交通の運転手さん
も2日間有難う御座いました。
 登山と言う物は何年かして、労程が多い程あの時は雨が降って大変だったとか、下山の途
中に見えた虹は忘れられないとか、印象に強く残るものだと思います。そんな時が来るかも
しれません。
7:01清水IC-10:50前橋IC-12:25赤城山登山開始-16:45下山
7:40老神温泉発-8:46水上IC-9:10谷川岳ベースプラザ-9:31谷川岳登山開始-13:20ト
マノ耳着-下山16:50-16:55谷川岳ベースプラザ発-17:22水IC-21:30清水IC 



 

   


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         赤城山の急登
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            大沼が見えた

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山頂近くがみえてきた
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景色を見ながらの登りが続く
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赤城山の山頂
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谷川岳ロープウェイを雨の中出発

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雨の中の急登
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トマの耳に登頂
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12名でオキの耳に登頂
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下山中の一瞬の晴れ間と虹
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大岩での写真