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2015年 8月  第174回山行記録


  朝日岳・西吾妻山                     
    
                                                    
       実施日:平成27年8月6日(木)~9日(日)   天候:快晴               
   参加者:11名 男性:6名 女性:5名   
  担当リーダー:大石  サブ:熊谷    レポート:S.K

   
   今回の登山は昨年登山口ふもとまで行きながら雨天のため登るのを断念した朝日連峰(日本百名山の一つ)の最高峰大朝日岳登山をメインとした連泊登山である。参加者の大部分は昨年も参加したメンバーで、今年こそはという執念が込められた山行である。

【第1日目】8月6日(木)
 静岡駅22:30 集合出発。今回は人数がバス定員の半分のため1人1シート利用でき(その分参加費が少し高い)、長時間乗車には何かと便利ではある。しかし、眠るのに十分とは言えないが、東名足柄SA休憩、出発後消灯。
 明け方4時ころ東北道で事故のため、須賀川IC~郡山南IC間一般道を迂回。結果としてこのことにより登山口駐車場着が1時間弱遅れることとなる。

【第2日目】8月7日(金)天候:晴れ
 7:47 古寺鉱泉下駐車場着。天気は快晴に近い。蒸し暑さは少ないように感じるが…。駐車場は既に満車状態。宿泊予定の大朝日小屋の混み具合が頭をよぎる。
 8:00 歩行出発。古寺川沿いを歩く。間もなく橋を渡って1件ある赤い屋根の古寺鉱泉を通過。すぐ上りとなり、この後平らな道と上りの繰り返し。道は木陰となっているが風が無いので暑い。ヒメコマツとブナの合体の木があり皆見入る。少し行って8:50最初の休憩。話し声も多く皆の足は快調に思える。9:50 一服清水で休憩。冷たい水で喉を潤し文字通り息をつく。
 10:15  ハナヌキ峰分岐(日暮れ沢方面からの道と合流)。その後、暑さの中上りが続く。避難小屋泊で装備が重く、ザックが肩に食い込む。
 11:00 三沢清水着。標高は1350m付近で、この水は200m程先の沢から引いているので夏場のみあるとのこと。また30分程苦しい上りが続いてようやく前の景色が見えてくる。
 11:35 古寺山(1501m)着。日射しが暑い。これから向かう小朝日岳、大朝日岳が目前に見える。
 11:48 木陰を見つけ昼食とする。そよ風もあって気持ち良い。偶然見つけられた登山靴のソール剥がれを、ベテランメンバーのOさんが結束バンドを使って手際よく応急措置し、一同感心するとともによい勉強になった。また歩き始めると、樹木のない登山道は日射しが非常に強く、下ですれ違った女性からの「熱中症に気を付けるように」との忠告を実感しながら歩く。
 12:36 小朝日岳(1647m)は「まき道」に入る。ほぼなだらかであるが頂上を通る
ルートと合流した途端、段差のある急な下りとなる。遠方に大朝日小屋が見えた。
 13:30頃 休憩。尾根上だが日射しが強く無風のためか手元の気温は34度以上ある山の上とは思えない暑さに皆たまらない様子。
 13:55 待望の銀玉水着。先ずは喉を潤し皆最高に(ビールより)美味しいと生き返る。炊事用の水1Lずつを汲んで小屋に向かう急坂を上る。やがて標高1740m付近でハイマツ帯の尾根となり、雪渓が残る沢から心地よい風が吹いてくる。小屋がすぐ目の前に見えた。
 14:50 大朝日小屋着。ほぼ予定した時刻に入ることができた。心配された混み具合は
定員の5~6割位だろうか。夜になっても余裕がありそうでよかったと思う。管理人さんも親切そう。疲れているが皆気を良くして大朝日岳山頂へ行ってくることとした。
 15:30 出発。そよ風に吹かれ素晴らしい景色を眺めながら上る。至福の時だ。
 15:46 大朝日岳(1870m)頂上着。先ずは計画2回目で登頂できたことに一同感激。天気はほぼ晴天で360度の雄大な景素晴らしい。東へは我々が通ってきた小朝日岳のある稜線、北西方向には中岳、西朝日岳を経ての朝日連峰の稜線が続き、また南へも稜線が延びている。遠く北東方向には湯殿山や月山、鳥海山など山形県の名峰も望まれる。
 16:20 小屋に戻り暫し屋外で周辺のお花畑や景色を眺めて休憩。
 17:40 銀玉水で汲んだ水、持ち寄った食糧、飲み物を囲んで夕食・団欒。皆楽しそうで、「静岡でもこのような会を企画しては」との声も。
 19:00頃 各自寝袋に入り就寝。薄着で寝ても寒くはなかった。
 
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大朝日岳が近ずいた
 
  
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古寺山山頂で
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古寺川を遡る
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大朝日岳へ向かう登山道で振り返り見た小朝日岳
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大朝日山頂で

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朝 朝日岳からの雲海
dc082017天元台からのリフトで
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梵天岩で
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西吾妻山山頂
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長い下り
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木道でしっかり整備


  
 【第3日目】8月8日(土)天候:晴れ
 4:30 湯を沸かして簡単な朝食。日の出が綺麗に見えている。
 5:15 古寺鉱泉に向けて下山出発。下方の雲海が見事である。今のところ気持ち良いが、
今日も無風で暑くなりそうな気配。
 5:42 銀玉水で顔を洗い喉を潤し、ペットボトルに詰める。
 6:34 小朝日岳まき道分岐。朝日が当たっている大朝日岳と昨日泊まった小屋がきれい
に見える。
 6:57 まき道から合流とともに薄いガスが立ち込めてきた。
 7:28 古寺山を通過し、段差のある急な下りとなる。暑いしなかなかきつい。
 7:53 ようやく三沢清水について一息つく。
 8:29 ハナヌキ峰分岐。8:40 一服清水着まで来たので15分程休憩。重い資材を背負
った登山道整備の人と会う。仕事かボランティアか。いずれにしても頭が下がる思い。
再び暑い下りだがあと1時間程頑張ろう。暫くして尾根から離れ赤い屋根が見えてきた。
 10:08 古寺鉱泉着。心に余裕が出て記念バッチ購入のため寄る人も。
 10:14 セイシン観光バスの待つ駐車場着。今日も長くて辛い下りであったが、けが人も
なく無事到着。たいへんだっただけに達成感もひとしおである。頑張った自分を褒めてあげよう。
 10:19 バス出発、1時間程走って西川町の入浴・購買施設水沢温泉館にて汗を流した後
の生ビールの味は格別であった。野菜類・すいかを買い込む人も多数。12:25バス出発し、14:00 米沢城址上杉神社参拝後
 15:30 頃本日の宿泊地である白布温泉中谷別館不動閣に到着。温泉と地酒・郷土料理に
舌鼓をうったあと明日登る日本百名山の一つ西吾妻山のビデオ(主に高山植物)を鑑賞。
その後布団の上でゆっくりやすむ。

【第4日目】8月9日(日)天候:晴れのち曇り
 6:40 朝食、7:36バスにて出発。数分にて天元台ロープウエイ乗場着。今日の登山は、
スキー場のロープウエイ・リフトを利用して標高1820mまで上ることになる。
 8:00 一番のロープウエイ乗車後、リフト3本を乗り継いで
 8:42 北望台から歩き始める。始めから石が敷かれた上り道が出てきたことに「昨夜見
たビデオでは上りは無いはずなのに…」の声。空には雲が多いが、やはり少し暑くなっている。
 9:08 かもしか展望台で休憩。木が無く石で覆われた場所で下方の展望が良い。
小ピークを越していくと間もなく木道が現れ、両側にチングルマなど種々の高山植物が咲く
中を歩く。9:30過ぎ、「大凹の水場」からは大きい石と段差のある歩きにくい上りとなる。
またまた「だまされた」の声。
 10:00 梵天岩に着き写真撮影。巨岩が連なり展望は抜群である。独特の針葉樹林帯が
きれいに見える。目指す西吾妻山が目前だ。
 10:35 西吾妻山山頂着。樹林に囲まれ展望は無いので集合写真撮影後すぐ下山開始。
 11:00 周囲に石の積まれた吾妻神社に参拝・休憩。風が涼しい。
 11:16 梵天岩。12;01 かもしか展望台で休憩。
 12:27 リフト乗車。緑の中涼風を受けながらリフトで下るのもいいものだ。降りたとこ
ろで早くも缶ビールを飲み満足する人も。
 13:27 バスに帰着。その後宿泊した旅館で入浴・休憩。宿の夕食で美味しかったワイン
購入や、コンビニにて更なる飲みの仕入れのあと、16:00頃 猪苗代ICから高速(磐越道)に入る。東京までの間に渋滞があり、2時間程度余計にかかりましたが、23:10 静岡駅南
口に無事到着。

 今回は天候に恵まれ、リーダーの周到な準備と巧みなリードによりまして念願の大朝日岳
登頂を無事果たすことが出来ました。有難うございました。参加者の皆様もたいへんお疲れ
様でした。きっといつまでも記憶に残る山行の一つになることでしょう。
                                 S.K