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2017年 2月 第201回山行記録
足和田山(五胡台)実施日:平成29年2月11日(土)*建国記念日 天候:晴れ参加者:22名 男性:11名 女性:11名 担当リーダー:熊谷 レポート:原田 |
リーダーは真顔と笑顔のギャップが大きい。メガネ越しの黒く輝く瞳と真っ
白い歯の笑顔は何人も魅せてやまない。その危険な笑顔が近づいてきた。ヤバ
イ!「記録を…..」とミッションが言い渡された。ウンもスンも無い。まるで
トランプだ(笑)。
若い頃西湖湖畔の野鳥の森へ鳥の写真を撮りに良く出かけた。未だデジタル
カメラなど無くフイルムの時代。頑丈で重い三脚に800ミリの望遠レンズ、小
鳥の良く集まる水場でキビタキやオオルリをやぶ蚊に襲われながら辛抱強く待
ったものだ。鳥の撮影に飽きると紅葉台へ何度か足を運んだ。
三湖台へも足を延ばし、その素晴らしい景観をフイルムに収めた。そんな折
に道標にある「五湖台」はもっと素晴らしいのだろうな、何時か行ってみよう
と思いながらも行きそびれてしまった。数十年ぶりにその思いが漸く叶う。
何故か一人欠員のままバスは定刻に静岡南を出発。謎はすぐに解けた、細か
いことは言うまい、途中で拾って新東名静岡ICへ。日本海側は強い寒気に覆わ
れて大雪ながら静岡の空は晴れ上がり竜爪山がいつもよりも折り目正しく見え
る。
新富士ICを下りると目前に迫る富士山は頂上から雪煙を宝永山に向かって激し
く吹き降ろしている。R139を北上、混雑も無く順調に朝霧高原へ。前方に雪化
粧の毛無山塊が谷筋の白い帯を輝かせて現れると辺りは雪原にかわっている。
激しく変わる富士山頂、それを狙って撮ろうと大勢のカメラマン。道の駅鳴
沢にて休憩と身支度をすませて登山口へ。気が付くと車が動いていない、前方
でのスリップ事故か。近くのスキー場への入り口の混雑が原因で程なく解消、
一本木登山口へは予定より早めの到着。
登山口からは雪に覆われて見えないが登山道は木の階段が続いているようだ。
くるぶし程の積雪か、針葉樹の林は音を消して静まり、時折樹上の雪が風に煽
られて舞う。一条の先行者の踏み跡を辿る。心配した寒気もそれほどでもなく、
アイゼンも着けずに順調に登る。三度の小休憩、緩やかな雪の斜面を詰めて稜
線にでると眼下に河口湖。すべての色を吸い込んだような深い色の湖面、白く
雪に覆われた林野と市街地と、静かな風景が広がっている。
展望台で記念写真。 | ||
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五胡台 | ||
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目前の富士 山頂からの富士 |
イカーと行き会う。足和田山頂は別名五湖台、富士五湖が見渡せること
から言われるようだ。
山頂の見晴台からは森の梢越しに三湖が確認できた。遮るものも無い
目前の富士は山頂部に激しく雲が行き交い厳冬期の厳しさを見せつける。
ゆっくりと景色を楽しみ、記念撮影を済ませて歩き出す。穏やかな登
り下り、時にスリップする仲間を冷やかしながらこの時期だけのスノー
ハイクを楽しむ。分岐点を右に登りきると雪に覆われ陽に輝く広い丘陵
にでた。三湖台だ。河口湖、西湖、本栖湖が樹海に囲まれて静かに冬日
を浴びている。青木ケ原樹海の先には御坂山塊が広がり、本栖湖あたり
にそびえる毛無山が素晴らしい。
富士山頂の流れる雲が黒ずんできた、山頂はかなりの荒れ模様か。
寒さ対策に一枚重ね、360度雄大な景色を楽しみながらゆっくりと昼食。
紅葉台への下りを慎重に歩き、ノンストップで通過、登山路を避けて広
い林道をバスの待つ紅陽台入口へ、予定より早めの到着。入浴はなし。
入浴料が高い割に良い温泉がないらしい。良き判断 GOOD JOB だ!
道の駅で仕込み、朝霧で最後の休憩とお土産ショッピング。往路と同
じR139を新富士ICより新東名にのり清水を目指す。帰路も順調で三時
には清水駅着。清水組は解散させて頂く。未だ陽も高く近所の目を忍ん
で密やかに無時帰館。家には息子の嫁がちょっと早目のバレンタインチ
ョコを持って待っていた。ハッピーな一日でした。有難うございました。
「s」
行程」
6:30 静岡駅南 6:50 新静岡IC 7:15 新富士IC 8:15 道の駅鳴沢 8:35 一本木登山口
10:30 足和田山頂 11:45~12:30 三湖台(昼食) 12:40 紅葉台(通過) 13:10 紅葉台入口
14:30 新富士IC 14:50 清水IC 15:00 清水駅