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SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2017年 3月  第203回山行記録


 

藤原岳(1,140m)                     


                                                           

実施日:平成29年3月25日(土)   天候:晴れ
参加者:19名 男性:9名 女性:10名

 担当リーダー:大石  Sリーダー:阿部  レポート:I
 

 
 ♪春は名のみの風の寒さや♪
 SMC第203回登山、今回は三重県と滋賀県の県境にある鈴鹿山脈の北部にあ
る藤原岳を目指します。藤原岳は日本三百名山や花の百名山に選定されている
鈴鹿山脈を代表する山の1つです。早春は福寿草の季節で群落を見ることがで
きるそうです。個人的にはSMCに入って初めての関西遠征!であり、とても楽
しみにしていた山です。

 6時に静岡駅に集合、いざ三重県へ。本日は大石リーダー、阿部サブリーダ
ーをはじめ総勢19名での山行になります。皆さん、よろしくお願いいします!
 バスは渋滞もなく東名高速を西へ。途中、遠州豊田PA、刈谷PAで休憩をはさ
み伊勢湾岸自動車道に入ります。左手に伊勢湾、右手には目指す藤原岳、その
奥に雪をかぶった伊吹山が見えます。東海環状自動車道に入ると鈴鹿山脈や伊
吹山が、ひときわ白く美しく見えます。東員ICで降りると間近に堂々とした藤
原岳が迫りますが採掘跡が頂上まで延び何とも痛々しい様子です。
 駐車場に9時12分着。トイレを済ませ準備体操。太陽には日暈が…明日から
天気は雨模様。土曜日の山行は珍しいのですがお天気男のOリーダー、やはり
何かもっているのでしょうか。  
 本日は裏道(聖宝寺道)から登り、表道(大貝戸道)に下山するコースを行き
ます。9時30分駐車場を出発。車道を進む。程なく鳴谷神社に到着。ここは狛
犬でなく狛猿が鎮座している神社で「猿の恩返し伝説」が残されているそうで
す。
 神社横の階段を一列になって歩き始める。ここでSMC恒例の点呼が始まるが
1から始まった点呼が珍しく1回で終わる。(すんなり点呼が終わるのは初めて?
もしかして私たち意識高い系?と驚いたのは私だけだったでしょうか。)
 杉林の山道に入る手前で集合写真を撮り登山届を提出する。沢沿いの杉林の
ジグザグ道をひたすら登っていく。今回のメンバーには数日前まで四国でお遍
路さんをやってきた猛者も何人かいて土産話に花が咲いている。山道の危険個
所にはロープが張られテープや石に〇印がつけられ整備されている。皆ジャケ
ットを脱ぎ、いい汗をかきながら登る。沢筋からの風が涼しい。途中、小休止
をはさみ5合目を過ぎ杉林を抜けると広葉樹が広がり597mに続く尾根に突き
当たる。
 残雪がちらほらと見られるようになり雪が融けた所に1輪だけ福寿草が咲い
ている。6合目から8合目まで石の多い道になる。11時30分に8合目到着。
 アイゼンをつけ、冬季登山ルート(直登!!)に入っていく。9合目付近では
雪融けした岩の間から福寿草が春の暖かさを感じさせる黄色い可愛い花を覗か
せている。雪の急な斜面を息を切らしながら登りきると藤原山荘のある1060m
付近に着く。12時20分。ここでランチ。辺りは、ゆったりとしたカルスト地形
が広がっている。登山者たちに混じってお弁当を広げる。



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           藤原岳 山頂は後少し             
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急登を登る
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山頂からの展望
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                     登山口で                  
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急登を登る
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可憐なフクジュソウ
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山頂で
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カルスト地形の広がる藤原山荘近くで昼食
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頂上の少し下に有る藤原山荘

 ザックを置き12時50分、藤原岳の山頂を目指す。藤原岳までは緩や
かな雪の斜面になっていて簡易そりで山頂から滑り下りる人もいる。
楽しそう!13時05分、藤原岳山頂1144mに着く。展望は抜群で南東
には木曽川がゆったりと伊勢湾に注ぎ、南には御在所岳に連なる鈴鹿
山脈の山々、西には琵琶湖、北には伊吹山、さらにその奥に白山がど
っしりと構えているのが見える。こうしていると、いつか行ってみた
い山が次々と増えてきてしまう。
 記念写真を撮り山頂の展望を楽しんで藤原山荘まで引き返す。
(下りの最中にIさんが泥の中にダイブして泥まみれになる悲劇がおき
る。すみません。Iさんでなく私です。これが自分の子供だったら「あ
ーあ、そんなに泥だらけになっちゃって。帰りのバスに乗せてもらえ
ないよ」とぐちぐち怒っていたことでしょう…がその後にもう1度泥ま
みれになり精神的なダメージが半端ない1日になりました。叱られる
子供の気持ちが大人になって、わかりました。皆さま大変お騒がせい
たしました。)
 気を取り直し、ザックを背負い13時35分に藤原山荘を出発。途中の
9合目付近で福寿草の撮影大会を行う。山のおじ様が「ここに節分草が
咲いてるよ」と教えてくれて節分草と初対面。可憐な佇まいに、しばし
うっとり。
 8合目でアイゼンを外し杉林の中の整備された道をテンポよく降りて
いく。メンバーの皆さん、元気でおしゃべりが絶えない。大貝戸の駐車
場に15時28分に到着。藤原岳、登りがいのある、いい山でした。
 静岡に向けて15時40分に出発。コンビニで飲み物を買い、途中遠州
豊田PAを経て19時10分に静岡駅到着。帰りのバスで会長さんが「今日
の藤原岳のように遠方の知らない山に連れてきてもらえるのはリーダー
さんのおかげ」とお話しされていました。気苦労の多いであろうリーダ
ーの皆さまのお陰で1年間楽しく山行に参加させて頂きました。いつも
山行を支えてくださっているたくさんの役員の皆さま、1年間ありがと
うございました。
大石さん阿部さん、本日はありがとうございました。皆さまお疲れ様で
した!       ( I )