2017年 7月 第207回山行記録
北八ヶ岳(ニュウ)実施日:平成29年7月9日(日) 天候:晴れ参加者:23名 男性:10名 女性:13名 担当リーダー:望月 Sリーダー:原田 レポート:Cさん |
♪静かな湖畔の森のかげから♪
静岡マウンテンクラブ第207回登山は北八ヶ岳ニュウです。今回のリ
ーダさんは望月さん、サブリーダ-は原田さん。新しいメンバーを加え
て総勢23名でニュウを目指します。皆さん、よろしくお願いします。
今回は望月リーダーの発案で集合場所が静岡駅と清水駅の2か所とい
う画期的な計画!です。清水駅集合のメンバーは旧西友の前で、朝の時
間がどれだけ短縮できたかを話しながら静岡からのバスを待ちます。
バスは時間通り清水を出発。梅雨時にもかかわらずお天気は良さそうで
す。途中ネオパーサ清水、八ヶ岳PAで休憩をはさみ諏訪南ICを降りてメ
ルヘン街道へ入ります。街道沿いには可愛いカフェやお洒落なリゾート
ホテルなどが並んでいます。国道では第2位の標高にある麦草峠(2127
m)を過ぎ白駒池駐車場に予定通りの10時に到着。駐車場にはすでに沢
山の車。ここでトイレを済ませ輪になって準備体操をします。
道路を渡った白駒池入口で記念撮影。ここから、いよいよ北八ヶ岳の
樹林帯に入ります。この一帯は八千穂高原といい「日本三大原生林」の
一つになっています。また周囲の原生林では日本に生息する約1800種類
のコケのうち485種が確認されているそうです。深い針葉樹と緑のコケの
絨毯がどこまでも続く様子はまるでヨーロッパの森のようです。(行った
ことはまだありませんが)
白駒池に10時25分着。白駒池は標高2115mの位置にあり2000m以上
の高地にある湖としては日本一を誇る湖で40分位で一周できるそうです。
白駒荘の前で無邪気な乙女のように「ボートに乗りたいな」というSさん。
その自由な発想、嫌いじゃないです。
湖を離れダケカンバ、コメツガの樹林帯を行く。程なく広く開けた場所
にある白駒湿原を通る。辺りにはシャクナゲが群生している。つぼみを付
けているものがあり、花期はこれからのよう。湿原を過ぎ樹林帯の中の岩
の多い道を進む。足元にはイワカガミ。随分と小さな花なのでコイワカガ
ミなのではとのこと。そして去年、縞枯山で出会ったオサバグサが白い可
憐な花を咲かせている。
ひと汗かいて小休止。虫が多かったが用意のいいメンバーの方が蚊取り
線香を付けてくださる。さすが!岩と木の根と泥とで足元が悪く周りを見
渡す余裕がなくなる。ふと顔を上げるとしんと静まり返った深い森の中、
鳥の声だけが聞こえてくる。
11時45分稲子湯への分岐(2340m)に到着。前方が明るく開けようや
く樹林帯を抜け山頂下の岩場に到着する。岩を登って2352mニュウに到着。
森に囲まれた白駒池がみえる。天狗岳や硫黄岳の爆裂火口が荒々しく迫る。
もと静岡市大谷在住の可愛い女の子に記念写真を撮ってもらう。写真を撮っ
た後に「いいですねぇ」と褒めまくられて皆いい気持にさせてもらう。
たいらな場所に移動しお昼ご飯にする。(ところで富士山見えましたか?)
12時25分山頂を出発。大きな岩を縫うように緩やかに登っていく。
13時15分に中山峠への分岐をすぎ13時40分に中山(2496m)到着。周囲
は大きな石が敷き詰められた平坦地で西から北西方面に開けている。ここか
らはいよいよ下り。
登山口での集合写真です。 | |||||
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ニュウ山頂の集合写真 | |||||
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樹林帯の中の滑りやすい岩の上を慎重に降りていく。岩が大きく段差
が激しい。Aさんの後ろを歩きながら足が長くていいな~とずっと思って
いる私。しかし、いくら下っても下っても高見石小屋に着かない。白駒
池からそんなに登った覚えがないのに。中山からの標高差も250mない
はずなのに。そうこうするうちに赤い高見石小屋の屋根が見える。歩き
疲れた時に山小屋が見えた時に感じるあのほっとした気持ち。ヤッホー!
重鎮のOさん「ぜひ高見石を見てきて!」の声掛けで高見石を目指す。
ちょっとした岩登りのスリルを味わい、ここら辺がまずまず高いかな?と
思われる岩の上へ。Oさんのお勧めの絶景に感激する。白駒池をバックに
記念撮影などして楽しむ。小屋の前で記念写真を撮り15時10分に小屋を
出る。樹林帯をゆっくりと白駒池目指して降りていく。途中「コケ図鑑」
とルーペを持ったコケ女子&男子を見かける。
15時40分に白駒荘前に到着。白駒池をバックに記念撮影を終え白駒池
入口に16時5分着。皆さんお疲れ様でした。着替えを済ませ、さっぱりし
て出発。途中美味しい飲み物や食べ物、ビックリ市でお土産を買って静岡
へ。梅雨時にもかかわらず、いいお天気に恵まれ静かな八ヶ岳を堪能する
ことが出来ました。
リーダーの望月さん、原田さんありがとうございました。これから夏山
シーズンに入りますが皆さま怪我無くお元気でお過ごしください。またご
一緒できる日を楽しみにしています。 (C)