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SMC静岡マウンテンクラブ

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2017年 11月  第216回山行記録


 

大日古道(井川)                              


                                                         

実施日:平成29年11月26日(日)  天候:晴
参加者:29名 男性:15名 女性:14名
 担当リーダー:廣澤顧問    レポート:佐藤
 


 「大日の峠の茶屋の清水かな」だったか、大日峠に木柱の句碑があった

ような思い出がある。遥かな遠い昔の記憶で定かではない。新幹線も東名

高速もない、未だ戦後の復興期とも言える高校2年の夏、大日峠から勘行

峰を歩いたことがある。山好きでベレー帽の似合う数学教師が引率者だっ

た。気の合った悪童仲間数名の同級生だったが、二人はもう故人。今回は

図らずも青春懐古の山行となりそうだ。
 顧問の山行はいつも一ひねりの奥行きがあって仲間同士の山行とは一味

ちがう思わぬ楽しみが潜んでいる。盛況だ! 顧問を含め総勢30名。

2台のマイクロバスに分乗、定刻に静岡南口を出発。横沢でトイレ休憩。

バスは黄葉の渓流に沿って上流の井川ダムを目指す。
 井川湖畔の本村渡船場には地元の関係者が井川の歓迎バッジを持って待

っていた。対岸への渡しの心算が湖内周遊をサービスしてくれる。静かな

湖面に黄葉の山々と青空が映え渡船の動きで風景が変わり素晴らしい。白

い大きなつり橋は井川大橋か、その彼方に雪を頂いた上河内岳に皆が感動。

俄かカメラマンが忙しい。下船用桟橋は無い。湖岸に船を直角に着けてア

ルミの梯子段で下船。狭い湖岸から急な坂を這いずるように上がり山道に

出、広い林道で名簿を読み上げて点呼。「歴史と文化の街道 大日古道」

の看板横を6キロ先の大日峠を目指して歩き始める。暗い植林、登りが続

く、およそ100Mごとに石の観音像が置かれている、祈り、瞑想、寝姿

涅槃などに彫られ33体あるそうだ。多寡をくくってストックを置いてき

たのが悔やまれる。続く坂道、遅れずに歩くのがきつい。顧問がいろいろ

と周囲の自然と謂れなどを説明、深い知識に改めて圧倒される。暗い山道

を抜けると明るい枯れた芝の広場へ出た。

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           古道登山口で             
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井川本村から渡船に乗る
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紅葉の井川湖と青笹山
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                  ピクニック広場からは新雪の南ア上河内岳、聖岳、赤石岳が・・・              
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大日峠で
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落葉の積もったなだらかな道を進む
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稜線の紅葉


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山頂から大無間山が・・・
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大日山への登り

 「ピクニック広場」で昼食。景観が素晴らしい、深南部の重厚な峰々の
起伏、その先には白銀の南アの名峰が連なる。顧問の解説は明快、聞きな
れた山名が次々と指向され皆大満足、寒さを忘れて山岳風景を楽しむ。
 広場でゆっくりと休んで大日峠を目指す。どうしたことか、ボーットし
て眠気がきつい。うっかり大日峠を見過ごした。稜線を行くと老杉の木立
のなかに「お茶壺屋敷跡」江戸時代には献上茶の天然の保冷庫だったよう
だ。大日岳山頂は小岩の置かれた変哲のない頂きだった。避難小屋を右手
に見てしばらく下ると舗装路と出合い富士見峠に到着。展望台で最後の眺
めを惜しんで帰路へ。道路事情で口坂本へは不通の為、温泉は中止。途中
JA賎機で土産ゲット。休日の幹線は交通ラッシュ。清水組は南幹線経由
で清水まで運んで頂く。恥ずかしながらあの程度でばてて、車内では寝込
んでしまった。青春懐古とまでは行かなかったが、良かったなあ!ちょっ
と多めの晩酌で今日の山行に乾杯! 有難うございました。「s」

「行程」
静岡駅南口7:30 本村渡船場 9:25 宮向渡船場 10:25 ピクニック広場 12:15(昼食)
お茶壺屋敷跡 12:55 大日岳山頂 13:05 富士見峠 13:40 静岡駅 15:40