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SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2017年 9月  第212回山行記録


 

小金沢連嶺                              


                                                         

実施日:平成29年9月10日(日)  天候:晴一時曇り、雨霧
参加者:20名 男性:10名 女性:10名
 担当リーダー:熊谷  Sリーダー:稲葉  レポート:佐藤
 


 一月以来久しぶりの山行参加で興奮?昨夜は良く寝むれなかった。

大菩薩周辺の山々は稜線が明るく開け笹原が広がり爽快な山歩きが

楽しめるので人気が高い。

 小金沢連嶺とは何とも響きの良い山名ではないか。牛奥ノ雁ケ腹

摺山は日本で一番長い山名とか。若い頃御坂の山塊でイヌ鷲の生息

調査の折に、数千否数万のツグミの大群が黒い帯となって谷から山

の稜線をすれすれに渡って行ったのを見たことがある。自然がもっ

と豊かな時代、大型の雁やヒシクイも数万の群れとなって山の頂に

腹の擦るほど近づいて渡って行ったことであろう。
 20名を乗せたバスは予定より少し早めに林道脇の小屋平登山口

に着いた。9:10 新人の紹介、準備体操、記念撮影を済ませて急

な登山道を登りだす。初秋のカラマツ林は静かで鳥や蝉の声もない。

 以前にもクラブ山行で歩いたことがある登山道は暫く急な登りが

続く。林を渡る風は程よく冷たく差し込む太陽の光は透けて木の陰

は濃い、山はもう秋の気配。林が途切れて明るい草原、眼下には大

菩薩湖の湖面が青い。林道と出合い以前見落とした登山口を登る。

笹に覆われた緩やかな稜線歩きは気持ちよい。時折見せる富士山は

雲に覆われ山頂部を少しだけ見せる。

 10:40 石丸峠着 青い空白い雲の下峠は明るく開けた笹の草原、

ちらほらと寛ぐ登山客の中には小さな子供連れの親子もみえる。景

色を眺めながらの軽快なトレッキングを楽しむ。 
 天狗棚山のピークからは狼平の広大なササ原の景色を味わいながら

の下り。苔むした暗い針葉樹の森、木の根が剥きだし歩き難い登山道

を登りきるとちょっと開けた小金沢山々頂き、ゆっくりと昼食12:25

~12:50。
 背の低い笹原は歩きやすい、穏やかな登り下りを繰り返して牛奥ノ

雁ケ腹摺山の山頂に辿り着く。13:35 新人Mさんとツーショット。

天気がはっきりとせずお目当ての富士の眺望は残念ながらお預け。行

く手には最後のピーク黒岳の大きな三角が広がりだした雲の下に不穏

気に立ちはだかる。暗い森の中、歩き難い登山路に足の動きが鈍る。

次のピークこそ目指す黒岳と何度もヤル気と気落ちを繰り返しながら、

辛い歩きが続く。漸く黒岳山頂に辿り着くと無情にも雨と霧15:20。

予定より遅れが出ている、落ち着く間も無く雨具を上下にするか下だ

けにするかと迷った挙句に完全武装。泥濘に時に尻餅ついて悪戦苦闘

しながら暗い森の登り下りを繰り返す。


 

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           小屋平登山口で             
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石丸峠へ到着
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大菩薩嶺方面を望む
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                     河草原を進む                  
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小金沢山(2014m)山頂で
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黒岳山頂(1987m)
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急坂を登る
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牛奥ノ雁ヶ腹摺山(1990m)山頂で
 
 森が切れるころ雨も上がり前方に笹原が広がっている、茶臼岳/白谷ケ
丸15:50。白い石と笹原の草原、雲の切れ間に連なる峰々は山水画を思
わせて印象的だ。急な草原を注意しながら下る。少し余裕が出てきたか、
草原に咲く花々が目についてくる。マツムシソウが一輪雨露に濡れて可憐、
アキノキリンソウ、マルバダケブキの黄色が目立つ。所々に纏まって咲い
ている白い花は何だろう、シロハナノヘビイチゴか。湿った暗い森にはカ
ニコウモリが静かに群れ咲いている。
 タクシーの待つ湯ノ沢峠に先遣隊を出し、次いで足に自信の人はラッシ
ュで下る。何とか仲間に付いて下り、漸くに湯ノ沢峠避難小屋駐車場に辿
り着く。16:30 身繕いもそこそこにタクシーに乗り込みバスの待つ天目
山温泉へ。最初の計画ではこの距離を約2時間かけて歩くことになっていた。
時間の都合で入浴は無い、温泉でアルコールを仕込んでバスに乗り込む。
往路と同じルート、何時しか日暮れて車内ではこっくりと寝込む人が多い。
朝霧Pで休憩の後は富士ICから東名高速に、清水駅には20:00.清水組は
解散。
 久し振りとは言え今日の山行は非常にきつかった。特に黒岳の登り下りが
苦痛だった。左脚の膝と太腿に痛みがあり泣きが入った。しかし山を降りれ
ば苦しさは忘れ、歩き通した自信と美しい稜線に広がる笹原、大菩薩の山々
の情景がしっかり心に沁みてもう次の山行を思い描いている。
二人のリーダー、ご苦労様でした。同行の仲間の皆さん、お世話になりました。
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