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2011 12月 山行記録


 湖西連峰  本年最後の里山企画に老壮男女が大挙参加で大賑わい
              
  実施日:平成23年12月11日(日)   天候:腫れ       
  参加者:32名  男性:19 名 女性:13名
    
  「とおとうみ-(遠つ淡海)」浜名湖のこの古い呼び名が好きだ。湖西連峰はこの湖の西を遠州から三河にかけて連なる、最高地点はわずか400Mの穏やかな尾根の続く人気のコース。麓は三ケ日原人で騒がれた縄文時代の人骨遺跡や、旧姫街道の本坂峠は嵯峨天皇、弘法大師と並び三筆の一人と言われる橘逸勢終焉の地といわれるなど史跡にもめぐまれている。連峰の神石山について「静岡の百山」には「日本列島の背後をなす赤石山脈は。蜿蜒と続いてこの神石山を最後に海へと消える。逆に表現するなら、ここから赤石山脈は始まるのである」と記されており、何やら気宇壮大な気分となる。今年最後の忘年登山、32名の参加で大賑わい。定刻の7:00セイシンの大型バスは静岡ICから三ケ日ICへと西に進む。車中では新調のユニホームの配布、早くも来期の登山計画、クラブの山行のあり方、忘年会等々、話題は尽きない。道路幅を考慮して登山口と下山口の予定を変更。そのためかバスは迷走、道を間違えて奥浜名湖を往復、お陰で冬日に光る湖面や静かに浮かぶ鴨の群れを楽しむ事ができた。地元の軽トラに案内して貰ったりして漸く本坂トンネルの豊橋側登山口着。9:10. 
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  9:25.準備体操、班分けの後出発。歩き出して直ぐにKさん「いきなり急登だ!」急な石段が息を弾ませる。すぐに「嵩山蛇穴」の史跡、樹間の岩に洞穴の穴が不気味にあいている。薄暗い植林の登山道は傾斜がきつく風も強い。身体は暖くなるが顔と手が冷たい。明るい尾根筋に出ると風は一段と強く鉄塔、電線にあたる風が唸るようだ。他に登山客のいない照葉樹の尾根筋を軽やかに歩く。富士見岩に10:45。景色が凄い!眼下に浜名湖が広がり、浜松のランドマーク、アクトタワーがにょっきり。遥か東に冠雪の富士山が冬日に映え、北に転ずれば輝く白銀の南アルプスの峰々がある。二班に分けて記念撮影。他の登山客もちらほら見える。風は相変わらず強く電線がうなる。照葉樹林の登山道に獣道が走り、所々に猪の掘り後、ヤブコウジやセンリョウの赤い実、ヒヨドリが鳴いている。 
 
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     富士見岩で2班に分けて記念撮影
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   何故か両方に入っている人も。誰か判りますか?
  11:20 大知波峠。平安時代の幻の山岳寺院跡だそうだ。沢山の小さな地蔵さんの見守る中、斜面に広がる廃寺跡の陽だまりで昼食。浜名湖が冬日に光り静かに広がっている。12:00発。照葉樹の山道は見通しが悪い。木々は風除けにはならず風は冷たく、鉄塔の電線はうなり続く。あの台風の被害だろう、所々に巨木が倒され大きな根を無様にさらしている。珍しく大勢の団体登山客と行き違う、我々同様年配者が多い。最高標高400mの三等三角点には12:30.何の変哲の無いところ。大型の猛禽類の羽が散らかっている。ノスリかトビか?この辺りは伊良子岬へ通ずる鷹の渡りのルート。 コピー (1) ~ dc121202
台風の影響か大木も根こそぎこの通り      
 物を追って鉄塔にぶつかったのか、旅の隼に蹴り落とされたのか。思わぬ野生の荒々しい息吹に触れる。13:00 田米峠。椿や柘植の木が多い登山道の先にぽっかりと大きな岩、雨やどり岩 13:50 老体を無理して岩に攀じ登る人「年寄りの冷や水」などと冷やかされている。神石山に14:05.一等三角点のあるちょっとした広場だが眺望は良くない。ここより本来の梅田峠への下山を変更して普門寺へ下ることとなる。滑りやすい急な下り、標識が判りにくく慎重に下りる。やがて木々の間から大きな甍が見え出す。14:45 普門寺。境内のモミジが紅葉し綺麗だ。大きな伽藍は歴史を感じさせ、ざわついた気分を和らげてくれる。ここにも台風被害、池の水面に紅葉と重なり写る風情ある塔頭の屋根が大きく剥れて痛々しい。15:00バス乗車。  
15:30/16:10 三ケ日かんぽの宿で汗を流す。ついでにアルコールを仕込んで静岡へ。東の空、昨夜の皆既月食の名残りの月がまんまるとでかい。17:55 静岡駅着。解散。ご苦労様でした。一年間大変お世話になりました。良いお年をお迎え下さい。 「s」

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上/全員で記念写真   
左/大知波峠の陽だまりで昼食
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                 下山を待ち受けたのは普門寺の見事な紅葉(撮影/土屋会長)