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SMC静岡マウンテンクラブ

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トップページ > 2011年の山行記録 > 9月その2 八ヶ岳縦走

2011 9月 山行記録 -その2


八ヶ岳縦走   赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳・天狗岳 
              
実施日:平成23年9月23日(金)・24日(土)・25日(日)   天候:快晴
参加者:17名  男性:12 名 女性:5名
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  9月23日(金)コースタイム 
  7:00静岡駅出発~10:45麦草峠~11:05白駒池~12:10高見石小屋~13:50中山山頂~14:35 
  中山峠~14:40黒百合ヒュッテ

 八ケ岳は今まで登山の往き帰りに中央道から眺める山であったが今回漸く登ることになったと、Sさんが呟いている。同じ思いを何人かが思っているのだろう。17名を乗せたバスは定刻の7時に静岡を出発。52号線、中央道を走るが、今日は天気予報に反して雲が広がり八ケ岳連峰はその姿を隠したままだ。10:45 麦草峠着。
予め身支度をして白駒池入り口11:05。記念撮影を済ませてシラビソの林を歩き出す。木道が敷かれているが滑りやすい。白駒池は秋の冷気をうけて湖面は静まっている11:20.登山客よりも一般観光客の方が目に付く。湖畔を暫く巡り歩いて登山道へ。15号台風による大雨のためか登山道はかなりぬかるんでいる。薄日が差してきた。早いピッチで登って行く。12:10 高見石小屋着。漸く休憩、ほっとする。巨岩の高見石頂上から白駒池を眺めながら昼食。うっかりスリップし岩角に膝と腕をぶつけるが擦り傷で済んだようだ、気をつけなくちゃあ。泥と岩に苦しめられながらも森の中の登山道を順調に歩く。急に視界が開けるが風が強く冷たい。中山々頂に13:50着。蓼科山が見える、横岳、茶臼山、縞枯山だろうか穏やかな北八の峰々が指呼の間だ。辺りの眺望を暫く楽しみ歩き出すと、又中山々頂の標識。こちらは木に囲まれて何も見えない、どういうことだろう。尾根筋を歩き進めるうちに天狗岳の見事な双耳峰が姿を現す。その向うに硫黄岳の大きく崩れ落ちる大岸壁が威圧的だ。14:35 中山峠着。明日はこの峠から天狗岳へ昇ることになる。5分ほどで今宵の宿、黒百合ヒュッテに着く14:40.テント泊の人達も多く大賑わい。早く着きすぎたのか、入室までに時間が掛かる。ストーブを囲んで早速宴会。干し魚やイカを焙って盛り上がる。ビールに日本酒、珍しやジョニーウォーカーの黒ラベルにオールドのウイスキーまで登場。夕飯までにはおおかた出来上がって食事が済むとやることも無い。6時には床について眠ろうとするが、生憎と寝場所が出入り口、一晩中、トイレに出入りする人に煩わされて眠れなかった。止むを得ず起きだして外に出てみると満天の星空、明日は好天のようだ。
 

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縦走出発を前に記念写真

白駒
少しずつ色づき始めた白駒池
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高見石小屋

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なかなか味の有る構え

  9月24日(土)コースタイム
  5:30黒百合ヒュッテ出発~6:40東天狗岳山頂~西天狗岳ピストン~8:05根石岳~8:20箕冠(みかぶ
  り)山~8:50夏沢峠着~10:00硫黄岳山頂~12:05横岳山頂~12:25三叉峰~13:25天望荘着~
  14:30赤岳頂上小屋着

 快晴、絶好の登山日和とメンバーは大喜び。慎重なリーダーは朝食を弁当にして早立ちを敢行。5:30にはヒュッテを出発、中山峠へ5:35.丁度日の出のタイミング、朝日が雲海の彼方に顔をだし周囲を赤く染め出した。右手に硫黄岳の大きく崩れた岸壁、左にニューの白い岩峰が朝日に輝きだす。目指す天狗岳が圧するように荒々しい。急登だ。霜柱がダイヤモンドのように輝き、岩をつかむ手が冷たい。風が頬を打ち、耳が痛い。岩にこすれて手袋の指先が破れる。岩とハイマツが続き岩峰を超えると岩石累々の東天狗岳山頂だ。6:40.荒々しい火口壁を見せる硫黄岳。主峰赤岳が、ならんで阿弥陀岳の厳しい岩峰がせまる。一部を残して西天狗岳をピストン。残った三人は風を避け、大きな山岳風景を愛でながらの贅沢な朝食を貪る。西天狗組と合流、硫黄岳へ。7:20.暗い樹林帯、岩石の登山路は歩き難いがハイペースで進む。ちょっとバテ気味。やはり歳か?根石岳8:05.箕冠山8:20.夏沢峠には8:50着で予定よりかなり早めの到着。若い人や小さな子供連れのファミリイ登山客が多い。この夏沢峠を境にして北側を穏やかな北八ケ岳、南側をアルペン的でダイナミックな岩峰が続く南八ケ岳と二分されているようだ。風雪に耐えたダケカンバ、岩に這うハイマツ、露岩を攀じ登るようにして漸く平坦な硫黄岳山頂着10:00.良いペースだ。大小のケルンが沢山あり荒天時での道しるべとなるだろう。風が冷たく寒い、記念撮影。リーダーの采配で、これからの厳しい登山路をスムースに歩く為にパーテイを3班に分け、それぞれに先頭リーダーを決める。硫黄岳山荘 10:30.このあたり季節が良ければ絶好のお花畑だろうが、今は何も咲いていない。秋の日差しを浴びて食事と休憩を取る。班毎に間隔を空けて歩き出す。砂礫の斜面を早いペースで登る。右下手に大同心の鋭鋒、危険な鎖場、ハシゴ、急な岸壁を慎重に進む。班分けが効いて他の登山客とのすれ違いもスムースだ。若い登山客に抜かれて行く。振り向けば今朝踏破した東西両天狗岳の双耳峰が素晴らしい存在感を持って彼方にある。気の抜けない岩稜を鎖や三点確保で横岳山頂へ。12:05.赤岳山頂へ厳しい岩の稜線が延び、その先に仏の名に似つかない阿弥陀岳が荒々しく聳えている。薄く雪を戴いた富士山が見える。スリルに満ちた登山路は続く、三又峰に12:25.地蔵の頭は13:15.赤岳が高度感を持って八ケ岳盟主の風格を見せる。きつい瓦礫の急登を上って天望荘着、13:25 ここで三班が合流。左に赤岳の西壁が鋭く切れ落ちる本日最後の急登、鎖場の急斜面を登る。14:30 赤岳頂上小屋着。暫くは息が整わずにシンドイ。一部の人は今日の中にと赤岳山頂を目指したが、自分にはその元気が無い。暖房着を重ねてしばし目前の山岳風景を楽しむ。山荘は相変わらずの混みようだ。蒲団二枚に三人の割り当て、何とか寝床をセットして食堂へ。山荘の食堂は南側が大きく開けて素晴らしい大きな山岳景色が楽しめる。その眺望を肴に例の如く宴会が始まり、そして盛り上がる。4時半には夕食を済ませて、後は寝るばかり。部屋の反対側は中年女性の一団、大胆な仕草で着替えをしているようだ。6時前には何とか眠ろうと床に就く。人いきれで部屋の中は暑い、夜半に外に出てみる、火照った身体が直ぐに冷え込む。空は満天の星、文字通りにキラキラと輝いている。明日も間違いなく好天だろ 

P9246507中山峠の朝日
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振返ると北八の嶺峰
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中山峠からの両天狗、左奥に硫黄岳

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西天狗岳へは空身で往復
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天狗から硫黄岳へ

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硫黄岳の巨大な爆裂火口跡
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横岳から赤岳へ

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横岳のキレットを行く
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赤岳山頂への登りから来し方を振返る

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南に権現岳、その先に南アルプス

  9月25日(日)コースタイム
  5:30頂上小屋出発~5:35赤岳山頂~中岳山頂~6:40中岳コル~7:05阿弥陀岳山頂(ピストン)
  ~7:45中岳コル着~8:40行者小屋着~9:10美濃戸~11:00美濃戸小屋~12:20バス乗車

 4:45の朝食を済ませて早めの出発。5:25 東の空が赤々と染まりだした。丁度朝日が昇るところだ。待望の赤岳山頂に5:35.込み合う山頂で記念撮影。歩き出して直ぐに真っ赤に燃える太陽が悠然と雲海を突き抜ける。思わず凍えた指先でシャッターを切る。権現岳はすぐ目の前、キレットが大きく切れ込んでいる。南アルプスの雄峰が一望だ。北アルプスの秀峰がその全貌を惜しげもなく広げている。常念岳から槍、大キレットの切れ込みに続く穂高連峰、乗鞍岳に少し間をあけて御嶽山の大きな山容が横たわっている。中岳のコルへの下りは厳しく垂直に近いところも多い。鎖に頼り、三点確保で慎重の上にも慎重に下る。阿弥陀岳が眼前に迫るが楽しむ余裕がない。朝早い所為か他の登山客は多くは無いが、それでも追い抜かれ、すれ違う。若い登山者が多い。下り切って、振り返ると良くぞ下ったものだと思えるような厳しい岩壁だった。中岳への急坂を登り、下って中岳のコルへ6:40.ザックを置いて阿弥陀岳へピストンで。Tさんは登頂を諦め、見張り役に。阿弥陀岳への登りはきつい急坂だ。霜柱が立ち、落石も発生しやすい。鎖にすがり、岩角をつかんで攀じ登る。7:05阿弥陀岳山頂着。赤岳が荒々しく眼前にせまり、権現岳、その先に南ア連峰。北アルプスの秀峰が雲ひとつ無い青空の彼方に連なり、浅間山から越後の山々がそれぞれの特徴を見せている。下りは登りの時よりも斜面が急に思える。落石にも気を配りながら、慎重に下る。7:45に中岳のコルへ戻り、ザックを背負いなおして行者小屋へ。2箇所ほど地すべりで道が荒れている、樹林帯の登山道を下る。大同心、小同心の鋭い岩峰、横岳の抉り取ったような岸壁を眺めながら下る。林が開け、沢の音が響くようになると行者小屋が見え出す。8;40行者小屋着。豊かな水場で久し振りに歯磨き、行動食を美味しく頂く。9:10 美濃戸へ。沢沿いの登山路はぬかるみ、時に渡渉を重ね、追い越され、すれ違い、一時間半ほどの下り。土砂避けのダムを超えると美濃戸の小屋に11:00.後は林道を行くだけだ、ほっとして生ビールに喉を潤す者、そばにうどんにアイスクリームとそれぞれが心地良い山の疲れを癒している。ゆっくり休んでバスの待つ美濃戸口へ林道を歩きだす。赤松、カラマツ、ミズナラ、白樺か、明るい混交林を楽しかった山々の思い出を姦しく話しながら快調に進む。12:20にはバスに乗車。「モミの湯」温泉へ、リーダーは2時間半とたっぷりした時間配分。お陰で内湯、野天風呂にとゆっくりつかり、3日間の垢を洗い流した。さっぱりした後はいつもの通り、ビール、冷酒で先ずは全員無事の下山を寿ぎ、楽しかった山々の思い出を噛み締める。何もかも順調に進み、コンビニにも寄らずに往路と同じルートで静岡へ。予定より早く17時半には清水駅に着。真面目なリーダーの気遣いには感謝の言葉もありません。有難うございました。
皆さんお世話になりまた。                           「s」
「余分なことながら」
八ケ岳は特別な山なのだろうか、それともこれが最近の傾向なのでしょうか。圧倒的に若い人が多いので吃驚しました。それもペアーが多く、カラフルな山ファッション、これが噂の「山ガール」「山ボーイ」。それに幼子を連れたファミリイ登山も度々目にしました。
因みに2週間前に歩いた奥黒部の水晶岳や赤牛岳では殆どが年配者でしかも単独行者が多かったのが印象的でした。

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赤岳を下る

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横岳を振返る