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SMC静岡マウンテンクラブ

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トップページ > 2011年の山行記録 > 8月その1 白根三山縦走

2011 8月 山行記録 -その1


 
白根三山縦走  北岳・間ノ岳・農鳥岳 
               上記に中白根山、西農鳥岳を加え3000m5座を縦走


実施日:平成23年8月5日(金)・6日(土)・7日(日)   天候:曇り、快晴、雷雨
参加者:12名  男性:8 名 女性:4名
 
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                        北岳山荘からの早朝の富士
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八本歯を詰める
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間ノ岳山頂で

  8月5日(金)コースタイム     0:25静岡駅出発~3:07芦安駐車場~5:55広河原~6:17
  出発~8:51大樺沢二股~11:42八本歯の
コル着~12:23北岳/山荘分岐~13:27北岳
  山頂~15:12北岳山荘 


 日本で2番目に高い山である北岳、4番目の間ノ岳、そして農鳥岳、日本一高い稜線での雲上トレイルである。クラブで09年9月に同コースを計画、肩の小屋泊から北岳に登頂するが、下りに暴風雨の悪天候となり、北岳山荘に逃げ込みそのまま一泊し、翌朝やむなく八本歯のコルを下山して帰った苦い思い出がある。今回はその八本歯コルを登るルートで再チャレンジする。

深夜0:30静岡駅出発 弱雨 清水西友を経て52号線を北上、今回の山行の記録係を決めるアミダクジが始まる、はずれの願いを込めてクジに横線を入れたが一日目に見事私が大当たり、二日・三日目はサブリーダーが当たり深夜のバス中は大爆笑。1:30冨沢道の駅で小休止、3:15芦安駐車場着。昼食後5:10タクシーに乗り換え5:55広河原到着。登山準備と体操・ミーティング後6:20登山口(標高1520m)出発。
弱い雨とガス。吊り橋を渡り樹林帯の中を歩く。20分程で白根御池小屋への道との分岐、大樺沢二俣方面に進む。7:10小休止。日が差し後方に鳳凰山が見えたがすぐガスに。8:25小休止、8:50二俣分岐着。
バイオトイレ・水の補給地も有りここは登山者のオアシス。ゆっくり休憩後出発。9:55休憩、左に雪渓がある。一瞬右上に北岳バットレスを確認。この地点の標高は2500m、広河原から1000m近く登った。
この辺りから木の梯子の連続、勾配がきつく汗びっしょりとなる。11:10小休止、さらに木の梯子が続く。また大きな岩の間に取り付けられた梯子を登り、11:40八本歯のコル着。岩場を登り12:25山頂と北岳山荘との分岐に到着。ここで直進し山頂登頂の組4名と、左へ進みお花畑を楽しむトラバース道経由山荘組8名に分かれて進む。私は山頂組に入り山頂を目指す、4人なのでゆっくり楽しみながら登り始める。
12:55吊尾根分岐、ここからお花畑が続き、色鮮やかなイワキキョウ、キンバイ、エーデルワイス、「金平糖」のような小さな黄色の花は、あまりの輝きにうっとりし足が止まってしまう。13:27北岳山頂着。
南アルプスの山々の360度の展望が楽しめると期待したが、ガスで見えず残念だった。しかし、山頂は明るく、4人での写真撮影は綺麗に撮れ、山頂で30分程楽しみ下山を始める。14:10吊尾根分岐を30分も降りても見えなかった北岳山荘が、岩場を越した途端、突然目の前にその赤い大きな屋根が現れる。
15:12山頂組も北岳山荘到着。トラバース組も見事なお花畑を楽しみ13:20頃山頂に到着した模様だ。山荘で合流し撮影した写真を見せあい生ビールで乾杯。山荘での部屋割りでは、当初「間ノ岳」で8枚の布団に12人であったが、その後「間ノ岳」8人、「塩見岳」4人となり、1人1枚づつの布団となる。
17:45夕食(ご飯・魚・肉じゃが・サラダ・りんご)。リーダーより明日の行動予定の話がある。4:00起床、4:30朝食、5:15出発の予定との事。 20:00消灯であったが皆19:30には就寝。4:00に起き外に出てみると星が出ていた。
4:30朝食(ご飯・魚・とろろ芋・サラダ・オレンジ)。 朝食時山荘より「今日の4:55頃には今年一番の日の出が見られる」との説明がある。外に出ると、右側に富士山、左に北岳、八本歯の頭を手前に見事な日の出。最高のショットだ。5:00体操とミ―ティング。5:10二日目の出発。
 参考だがフロントの情報では、昨日北岳山荘への宿泊は180人との事でした。  
                                                                                             (1日目 北岳編 H・S記)
 
月山.鳥海山 035
   昼まではこんな快晴だった
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   八本歯のモアイ像?変な写真
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    八本歯コルの連続階段

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                    2日目 振り返ると北岳の向うに甲斐駒ケ岳
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山荘前から北岳を望む

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小屋からの早朝の富士

  8月6日(土)コースタイム    
      5:10北岳山荘出発~5:51中白峰山~7:03間ノ岳着~7:23間ノ岳発~8:30農鳥小屋着
      ~
8:45小屋発~10:45農鳥岳山頂~11:20山頂発~12:05大門沢下降点~15:25大
      門沢小屋
    

 白根三山のお花畑と遥かな嶺々の眺望を楽しむ。2日目山行のメインエベントが始まる。富士山に次ぐ高さを誇る北岳(3192m)を筆頭に、中白根岳(3055m)間ノ岳(3189m)西農鳥岳(3051m)農鳥(3026m)と3000m級5峰を繋ぐ雲上の稜線歩きは、国内の何処を探しても味わうことのできない格別の縦走路。
小屋の天気予報では午後から崩れると心配していたが、なんと強運揃いのツワモノ達。北岳山荘から農鳥岳までのメインルートの間は良く晴れ渡りそれぞれのピークで360度のパノラマを満喫することができた。一望十座、東西南北どちらを向いても名だたる秀峰が目の中に収まる。間ノ岳からの長い岩稜帯の下り、農鳥小屋の赤い屋根が見えるがなかなかたどり着かない。小屋で小休止。これから西農鳥岳への登り返しが始まる。西農鳥のピークは気づかずに通り過ぎてしまった様だ。
農鳥岳で最後の山座同定。塩見、赤石方面も雲がわき出し稜線を乗り越えこちらに迫ってくる。
 
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3000mの稜線歩きが始まる

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間ノ岳山頂はゆったりと広い。「相ノ岳」と表示があった

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360°のパノラマ

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シルバー戦士は行く
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ほっと和みます

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農鳥山荘への長い下り

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見えるがなかなか着かない!

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農鳥岳山頂に向かう ここからだと台形に見える
 農鳥岳を下降しそろそろ雲行きが怪しくなる。大門沢分岐近くで雲が低くたれ込み、ガスが濃くなり雨も降り出す。広い窪地の分岐点には黄色にペンキされた大きな鐘が目印となっているがそれを危うく見過ごしそうになる。これから起こる何か嫌な予感を感じ身震いしたのは私だけだったのか。そう皆さんを見渡せば駄洒落と大笑いのいつもの通りのノーテンキぶり。
分岐からは樹林帯に入り岩だらけの急坂を下る。雨も本降りとなり足下もぬかるみ滑り易い、木の根に注意し大門沢小屋迄を急ぐ。雨足はいよいよ強く雨粒が棒の様に見える。50mm/hは超えているのでは..。ピカッ!、ゴロゴロ!ドガ~ン!雷も近づいてくる。大門沢は今や白い泡の濁流となって水かさを増している。Kリーダーが止まっている。不吉。なんと支流を渡る橋の板が流されパイプの支柱だけが裸で掛かっているだけ。Kリーダー、四つばいになりこれを渡る。後続もなんとか続くがMさんの番で止まってしまう。なかなか進めない状況を見て取り、Kリーダーは空荷で再び渡り直し、Mさんのザック担ぎ、Mさんもなんとか徒渉に成功。このような不測の事態にも恐怖を乗り越え、如何に素早く対応できるかがリーダーたるものの必須条件なんですね。ウ~ン、納得。でも私には出来そうも無いのが悲しい。
雨脚はさらに強くこの後も難所は続く。また水嵩が増し橋が流された徒渉点に着く。今度は裸になった太い丸太に抱きついて渡ることになる。今度は全員無事になんとか渡りきる。下降を続けほどなくして大門沢小屋の赤い屋根が樹林の間から覗き、張りつめた気持ちに余裕が産まれる。雨も小振りになってくる。本流合流点に近づくと先程の支流が真っ黒の濁流となって流れ込んでいる。どうも鉄砲水が加わった様だ。徒渉のタイミングが拙かったらあわや!南無八幡。やっと小屋到着でまず着替え。カッパも何も効果なく全員靴の中までずぶぬれ状態。着替えたらさあ恒例の一杯。食事の後6時30分には布団へ。雨の音なのか澤の音なのか響いている。時折稲妻の光が小屋の窓から漏れてくる。
 
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大門沢分岐は黄色い鐘が目印

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四つばいになって

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渡りきったメンバーは平静を装い後続を見守る

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余裕の笑顔か?

       8月7日(日)コースタイム
  6:30大門沢小屋出発~10:30奈良田ー広河原戦出会い~10:48奈良田温泉~12:55温泉
      出発~
15:30清水西友前~16:00静岡駅南口


 朝目覚めて小屋を出ると天気は回復している。はるか富士山の頭が見える。昨夜はこの小さな小屋に60人が泊まったそうだ。期待の出来ない朝食に小さな生卵が着いている。ぶっかけ卵ならなんとか喉も通りそうと、割ったとたん半分以上こぼしてしまう。鮮度も疑わしいからまあいいか。この食材なら原価50円、と誰かがつぶやく。朝食の後は煎れたコーヒーを楽しむが、吸い込まれそうな恐ろしいトイレは入らずに済ませよう。予定より30分程早く出発。バスの迎え場所までは予定では3時間。今日は気楽だね、と順調に歩き出すが、またまた激流に洗われた丸太の橋が現れる。昨日の濁流も今朝はウソの様に濁りが引いている、とは言っても落ちたら終わりだろうね。昨日は丸太渡りに尻込みしていたMさん。今日は何本かを快調に渡りきり「やみつきになりそ~」とか。口の悪い仲間から「マルタの女」の称号を授かる。
栃ノ木、コメツガ、?、櫟の気持ちよい自然林を楽しみ、八丁坂を下ると河原に立つ。吊り橋を3度渡り程なく奈良田第一発電所と広河原への林道出会いに。達成感に満たされる。5分程でおなじみ水色のバスが到着。奈良田温泉で汗を流し一路静岡へ。これぞ縦走登山の醍醐味を味わせてくれましたKリーダー、メンバーの皆さんお疲れさまでした。
何よりも全員無事が素晴らしい。有り難うございました。 (2.3日目記録担当  T.S記)


追伸:下山後、大門沢小屋のブログに全員の写真入で掲載されていました。→ここ
 

 白根の花々
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ミヤマウスユキソウ
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キイロシャクナゲが可愛い

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