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SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2013年 7月  第133回山行記録


 雨乞岳  標高2,037m           行程マップはこちら                                                   
       実施日:平成25年7月14日(日)                     
  天候:薄曇り 晴        
  参加者:28名    男性:15名 女性:13名  
   リーダー:多賀     サブリーダー:森    レポート:佐藤
   
  農耕には欠かせない雨乞いの行事は全国津々浦々で催されている。その所為だろう「雨乞」を頂いた山は彼方此方にあるようだ。甲斐の雨乞岳は多分唯一の2000m峰なのであろうが、近くの甲斐駒ケ岳、向いの八ケ岳の名峰に挟まれて久しく隠れた名山として一部の岳人のみが楽しむ山であったようだ。手元の古いガイドブックの1980年版には山名すら載ってなく、1986年版になって漸く紹介されているが登山路は松原上の石尊神社からの長いのが紹介されているだけである。山梨100名山に指定され整備が進んだようで、今回は平久保池のキャンプ場からの新しい登山路を登ることに。毎年、海の記念日前後は登山客が集中するようだ。参加者が多くバスの定員オーバーの為、Mさんの自家用車に5人分乗の大所帯。定刻になっても来ない一人に電話を入れると連絡の行き違い?週末から他の山へ出かけているとのこと。定刻より少し遅れて6:05静岡南発。 
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遥かに鳳凰三山、手前に黒戸尾根が見える。
 
  静岡IC、新東名清水、R52、増穂IC 8:25 韮崎 8:30 田んぼの緑が美しい山麓から草刈作業中の山道を平久保池登山口へ 9:05. 予報に反して青空も見える。準備体操を済ませ、他の登山客も見えないし、全員で歩き出す。夏草が茂り遊歩道ように道は整備され木の階段は段差も歩幅も小さく苦にはならない。明るい落葉樹林を渡る風は涼しく心地良い。何種類かの小鳥のコーラス、マルバダケブキだろうか大きな葉を登山道まで広げている。9:45 遊歩道との分岐点。何時しか鳥の鳴き声が止んでハルゼミの鳴きが賑々しい。花の咲き終えた「フタリシズカ」がその名に背いてびっしりと群れている。低い丈の笹原に覆われた明るい林の尾根道は良く踏まれて快適。ヤマオダマキが一株淡黄色の花を可憐に揺らしている。尾根の開けたところからは、日向山の花崗岩の白い崖、薬師、観音、地蔵岳の鳳凰三山がそれぞれの特色を見せる。峻厳な甲斐駒は山頂部をわずかに雲に隠し、右手に怪異な鋸岳の山容を従えている。11:00 水場。道が倒木などで少し荒れ、登りもきつくなる。樹林層が変わり、ミズナラ、ブナ、楓に針葉樹の栂、シラビソが加わる。蝉の鳴き声にひぐらしが交じってくる。笹原が涼風になびきカラマツの明るい林が気持ちよく広がっている。11:35 笹の平。急坂を登りきると漸く雨乞岳山頂。 
 12:10.今や世界遺産の富士山を遠くに置いて、日向山、鳳凰三山の峰々、甲斐駒ケ岳の威容が素晴らしい眺め。12:50 まで昼食。往路と同じ登山路を下る。下りは快調。「だらっぺし」のおしゃべりが賑やかだ。往きにやり過ごした「オダマキ」をカメラに収めようと捜しながら下るが見つけることが出来なかった。やはり見たときが撮るチャンスの教訓を再認識。13:15 笹の平。13:45 水場。14:30 遊歩道と順調に下る。何だか上りより下りの方が階段が長いように感ずる。登山口近くのキャンプ場のテントが見え出す。15:00 登山口駐車場。ほぼ予定通り全員無事下山。入浴希望者が少ないので温泉は中止。バス、乗用車はここで解散。
 
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登山口で全員集合。
   
  
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穏やかな登りが続く
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広葉樹林帯にそよ風が心地よい。
 
 
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コースタイムより20分早く雨乞岳山頂へ。
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雨乞岳山頂で昼食。


 
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孤高の登山家・・・の雰囲気
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笑い声、大声が響き渡っている・・・の雰囲気
 入浴希望者と乗り換えて乗用車は双葉の「ゆめみの丘温泉」へ。ゆっくりと汗を流し冷えた生ビールを堪能、運転のMさん、苦い顔でノンアルコールをぐびり。中央道、横断道、R52経由で清水駅にて清水、島田組は下車、解散。連日甲府の炎暑が報じられる中、暑さを心配したが、涼気に満ちた林や尾根道、雄大な景色、4,5人の登山者しか見なかった静かな山の佇まい。心満たされる山歩きでした。下見を含めてリーダーの皆さん有難うございました。Mさん運転ご苦労様でした。「s」

 「余分な事ながら」
 物の本によれば、甲斐の雨乞岳の「雨乞いの儀式」は他地域と変わっていて、麓の鳥原の人たちが山頂に集まり「コノナギ」と呼ばれる崩れに大石を転がり落とす。その大きな音で気流に変化を与えて雨を降らせるのだそうだ。その儀式の為の山頂への道が旧い登山道であったとか。