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SMC静岡マウンテンクラブ

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トップページ > 2013年の山行記録 > 2月 三蓋山/猫越岳

2013年 2月  第126回山行記録


 三蓋山/猫越岳 (標高1012.8/1034.7m)      
                                                          
   実施日:平成25年2月17日(日)              
  天候:晴れ        
  参加者:24名    男性:12名 女性:12名  
   リーダー:土屋   サブリーダー:山我   レポート:佐藤
   
  歳の所為だろうか、行く先々で昔の事を思い出す。もう50年は経つだろう。天城周辺の山河をプロ写真家を目指す仲間のアシスタントとして何人かでテントを担いで歩いたことがある。一日猛烈な雨に降られ難儀していたところ、地元の農家の人が声を掛けてきて、その家に泊めてくれた。広い囲炉裏のある部屋でのごろ寝ではあったが、その純朴な温かみが生意気盛りの若者にも心に沁みて嬉しかった。翌日は晴天、尾根を歩いて八丁池まで行き、そこでテント泊した。翌朝、霧に包まれた湖は太陽の光芒が煌めき幻想的に美しかった。ところがプロ写真家志望の友は彼の芸術的琴線に合わないとか言ってシャッターを切ろうとはしなかった。結局彼はこの撮影旅行中は何のかのと言って一度もシャッターを押さなかった。仲間全員の顰蹙を買ったことは言うまでも無い。その後プロの写真家を諦め、家業を継いだのだが、今、彼は癌と壮烈に戦っている。
 今回の山は3、4年前に確か歩いたはずだが殆ど記憶が無い。先日の寒波での積雪に備えアイゼンを携行。出発の点呼で予定より一人多いと椿事発生。Sさんが名簿に洩れていたようだ。6:05 静岡発。東名静岡ICより沼津へと向かう。 
 
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登山口。メンバー全員で
 
  未だ暗い白々明け、冠雪の富士がその厳しい姿を見せ始め、暗い駿河湾の彼方、墨絵のように黒く張り出す伊豆半島、その中央部からまさに真っ赤な朝日が悠然と昇ってくる。幸先の良い眺めだ、今日は好天に恵まれるだろう。7:00沼津IC。天城街道を南下。見過ごして行過ぎるも、8:15には大川端キャンプ場のある昭和の森バス停着。軽い準備体操を済ませ、2班に分けて明るい林道を歩き出す。8:25キャンプ場らしき広場。沢が流れミソサザイの鳴き声、カケスが騒がしい。しばらくは広い道、うすく雪が敷かれている。林道と分かれ狭い登山道に入ると急な登りとなり、彼方此方に雪の吹き溜まりが見え始める。薄い雲があるが風も無く、寒さは感じない。開けた杉の植林地、急な登りが続く、ツーツーピーとヤマガラが飛び去る。遅れる人も出始める。雪は登山道にも在るが硬く歩くには支障が無い。振り返ると眼下に白く雪に覆われた板橋、黒い杉林、遅れる三人の姿がことさら老人めいて南画の世界だ。9:30二本杉峠(旧天城峠)着。予定より早い。今日のリーダーはいつもより調子が良さそうだ。この峠をあのハリスも越えたのだろう、ブナ林が広がり亭やベンチもある。盛んに写真を撮り合う。平坦な尾根の巻き道を快調に歩く。南側が開け冬枯れの林越しの雪と黒い山影が穏やかに広がっている。10:10滑沢峠。男女の登山客と出会う。そう言えば日曜なのに登山客は少なく、トレイルランナーが二人、他に三人を見かけただけだった。アセビが随分と蔓延っている。朽ちた木のきつい階段を登りつめると三蓋山山頂だ。11:00.広々と明るく周囲にブナの巨木が多い。11:30まで昼食休憩。「東風凍解」とはいうものの伊豆の春はまだまだ先だ、大きな岩や木の枝からは大小のツララが延びている。 
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快調な歩行、顔は上がっている。
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少しバテたか、皆うつむいている。
  
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三蓋山山頂で


   
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  緩やかな下り、穏やかに静まる登山道を姦しい一隊が元気に進む。アセビが多い。12:50 猫越峠。アセビの森は雪と霜柱が融けて歩き難い。泥濘の登山路を登りきると猫越岳山頂 13:20 狭くて展望も良くない。少し下ると猫越火口湖13:35 湖面は全面が結氷し250万年の静謐を漂わせているかのようだ。近くの展望台からは土肥の港だろう、駿河湾がひろがり、これから下る仁科峠の草原が見える。最後のピーク後藤山 14:10 ナベ岩から天城牧場を眺めて熊笹の生茂る登山路を一気に下る。峠にはすでに我々のバスが待っている。
 14:35 仁科峠着。靴の泥を払い、ストレッチを行いバス乗車15:20.熊笹の原が拡がる峠道をバスはゆっくりと走る。今回入浴無し、最初のコンビニを待ちかねてアルコールゲット。参加費の一部返金が嬉しい。伊豆マラソンの影響か?かなり渋滞するも気にはならない。東名沼津IC、静岡ICを経て予定よりも早く静岡駅に無事帰着。17:50 春遠い静寂の伊豆山稜、快適な山歩き、心地よい疲労感、大満足でした。天城峠からの伊豆山稜線は仁科峠から達磨山、戸田峠を越えて修善寺虹の里まで続いている、「いつか歩こうよ」とは元気印のOさん。 是非! ご苦労様でした。「s」
 
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元気一杯で爆ぜそうに膨らんだ皆さん。猫越岳山頂にて
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猫越火口湖
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土肥の港か、穏やかな伊豆の海