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SMC静岡マウンテンクラブ

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2013年 6月  第132回山行記録


 朝日岳  標高1,827m  南アルプス深南部、山ヒルとの戦いを覚悟して・・・                                                            
       実施日:平成25年6月9日(日)                     
  天候:曇り 無風        
  参加者:8名    男性:6名 女性:2名  
   リーダー:黒石     サブリーダー:多賀(写真係)    レポート:梶本
   
  寸又峡を取り巻く寸又三山は沢口山(1425m)、朝日岳(1827m)、前黒法師岳(1943m)の
三山である。これらの山はヒルがいるので春は5 月連休までと秋から晩秋に木々が色付く頃が最も良いとされている。
 今回の山行は標高差が約1400m 近くある事と、ヒルの多い地域という事の影響があった?のか参加者は8 名に止まった。従って予算の問題からマイクロバスをチャーターする事が出来ず、自家用車2 台での乗り合いとなった。8 名の参加は少ないものであったが内2 名がチームの“花”でヒルに怯えながらの味気ない山行の中でも常に“2 輪の花”が咲いていた事はせめてもの救いであった。
 
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吊り橋を渡り登山口へ。定員5名、結構高度はある。
 
  7:40 寸又峡温泉駐車場到着、リーダーからの一言と体操を済ませ7:55 出発、温泉の中の通りを歩いていくと、小さな公園がありそこを過ぎると林道ゲートの右側に朝日岳入口の標識がある。広い坂道を下っていくと、吊橋があり対岸に渡る。林道の左側からの入口を登り、細い尾根に取り付き「合池ボツ」(1232m)迄ひたすら登る。山行前に地元の方に聞いたところ、「合池ボツ」迄がヒルが多いという。足元に気を付けながら皆が神経を集中していた時間帯であったと思う。足場の悪いザレ場を越えひと登りすると、左に巻き、「合池ボツ」の標識が出来てきた。ここで休憩を取る。それまで50 分後に一度立ち休憩を入れながら約40 分後、林道から歩き始めて約2 時間10 分程度で「合池ボツ」に到着。
 これから先はヒルの心配はあまりしなくて良いのでは?という期待が皆に広がる。今迄の所、ヒルの犠牲者は一人もいない。少し気が楽になった。しばらく緩やかな尾根道で左手に前黒法師岳が見える。「栗山沢の頭」へ最後の登り。かなり急な登りだ。「栗山沢の頭」への最後の登りを終えると平らな道が朝日岳山頂まで続く。到着時間12:50。約5 時間の山行で頂上までたどり着いた。
 
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温泉から吊り橋までの下り。帰路は辛かった。
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吊り橋を渡りいよいよの記念。
   
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まだ新しい案内板。
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合地ボツの標識と誰ぞの慰霊碑。
 
  
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何も見えない展望所
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遥かに前黒石法師岳か。


 
 
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所々にヤマツツジ。
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朝日岳山頂で。


  残念ながら山頂は針葉樹林が多く、眺望は良くない。むしろ少し暗いイメージであった。30 分山頂に滞在し昼食を取る。帰りは同じ道を下る。怪我の無い様に皆注意をしながら急坂を下り、全員無事に寸又峡温泉着、17:10 であった。全工程約9 時間の山行は久し振りに体力を消耗したのでは?と推察する。リーダー黒石氏のリードとペース配分、休憩の取り方が非常に的確なものであったとつくづく思う。
 下山後は温泉宿の風呂にのんびり浸かり汗を流してから帰路に着いた。1 号車は20:00に静岡に戻る事が出来た。2 号車は各人の住まいが分散しているので不明。いずれにしても運転者の方々、車の御提供並びに運転頂きまして有難うございました。前黒法師岳は朝日岳より距離がまだ遠いので山行する時は早めのスタートをお勧めして、今回の報告書とさせて頂きます。
以上