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SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2013年 3月  第127回山行記録


 無双連山「むそれやま」 (標高1083.3m)      
                                                          
   実施日:平成25年3月16日(土)                     行程図はこちら
  天候:晴れ        
  参加者:23名    男性:15名 女性:8名  
   リーダー:熊谷   サブリーダー:黒石     レポート:佐藤
   
  「むそれやま」と読む。勝手に無双連山(むそうれんざん)と呼び習いその厳めしい字面と呼び名に重畳と連なる山々、幽谷を想い登山の機会も無く長いこと憧れていた。初めての山である。
定刻前にセイシンのバスは23名のメンバーを乗せて静岡駅を出発。R362を北上。山間地へ入ると車のすれ違いに手間取るが7:20には杉尾の休憩所。ほどなく林道無双連山線入口を左折、車幅の狭い林道を高山登山口へと順調に進む。7:45.他に登山者も見えないようなので班分けもせずに準備体操後揃って登山開始。
 細い急な登山路を登り始めてすぐに高山々頂 8:20. 西側に深南部前衛の峰々が樹間に望まれる。急な下り、厚い落ち葉を踏んで歩く、鳥の声も無い。杉の植林地。暫くして林道と出会い、林道を行く。所々無残に崩れ落ちている。明るく風も無く、賑やかに快適な歩きが続く。9:15 無双連山登山口着。
 
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高山山頂で
 
  方向感覚がおかしい、大井川東側を南へ下るのを確認。雑木と杉の造林地の登降を繰り返す。尾根筋に出ると風が強い。見通しの良い高台に出るとそこが電波中継所10:00 予定よりかなり捗っている。10:40まで昼食。見晴らしが素晴らしい。深南部の名立たる峰々がそれぞれに雪をおいて山容を誇っている。遠い彼方には白銀の南アルプスの主峰も見える。これからは急な下りと薮漕ぎが続くとKさんからの注意。靴の紐をしっかりと締めなおす。10:45無双連山三角点。記念撮影をして下り始める。やせ尾根とブッシュが続く、猟犬がしり込みし「犬もどり」と言われたのだそうだ。何箇所かに南北朝とも言われる要塞砦「徳山城」の跡がある。水などの生活物資はどう工面したのかなどと昔の人の知恵も偲んでみる。ブッシュ、薮漕ぎ、足場の悪い急な下り、人の踏み跡もないような道なき道を行く。聴けばリーダーは今日のために5回も下見をして確認したようだ。感謝。見晴らしの良い尾根に出ると冠雪の霊峰富士がその秀麗な姿をくっきりと見せる。背の高い笹原を前者の背を見失うまいと間隔を空けずに懸命に歩く。林道に出暫くして栗原峠.12:05.最後の休憩を取って壱町河内部落への道を下る。低い常緑樹林帯の登山路はまさに道なき道。深い落ち葉、急な下り、靴がめり込む。13:10漸く部落の駐車場で待つバスへ。部落では二人の老婆を見ただけ、思えば登山中誰にも会わなかった。珍しいことだ。13:50 不動の滝見物。 
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両側が切れ落ちた痩せ尾根。
dc031724山城址の案内板。
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徳山城址。
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開けた電波塔の所で昼食、寸又の山々や南アルプスの展望をバックに・・・


   
  14:30~15:30川根温泉。湯上りのビール、コンビニのアルコール手配といつもの手順。バイパスは渋滞もあったが予定よりかなり早く静岡へ17:00。何故か駅近くの繁華街で下車。山行には不参加のMさんが手を振って待っている、合流して餃子屋で一杯。盛り上がること盛り上がること。満ち足りた気分で我が家へ。途中で過ってテントを担いで大菩薩や雪の立山へ誘ってくれた往年の山ガールと出会う。聞けばやはり山行の帰りで一杯やってきたとご機嫌。しばし昔の山話を楽しむ。いつもと違った何か密度の濃い山歩きを楽しみ、仲間と一杯、古い山仲間との再会が重なり気分は上々。自宅の玄関前で深呼吸、息を整え「只今」と山の神への無事帰宅の挨拶。今回特にリーダーのお二人には何回もルート確認の下見をして貰い、迷いやすい登山を安全に導いていただき有難うございました。お礼申し上げます。「s」

「余分な事ながら」
 最近記憶力が落ちその上足弱になった所為もあって、中々歩行中の記録が取れず、山行記録の纏めに苦労している。それで新兵器、パナソニックのICレコーダーなるものを仕入れた。極めて小さな音も拾えるとの謳い文句。今回使って見たがあまり役には立たなかった。理由は自分の声よりも周囲の声が大きく、特にある人の甲高い声がいつも入っていて肝心の記録が聞き取れない。対策を考えなくてはと思っている。
 
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無双連山山頂で。
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背丈以上のヤブコギが続く
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ICレコーダーに勝って余裕の笑顔?
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道も不明瞭な林の中を下る。
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下山後の帰路に寄った不動の滝。