• お問い合わせ
  • サイトマップ
SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2013年 5月  第131回山行記録


 三頭山 (みとうさん)標高1,531m  奥多摩三山の最高峰、ブナ林を行く     
                                                          
   実施日:平成25年5月26日(日)                     
  天候:晴れ        
  参加者:27名    男性:15名 女性:12名  
   リーダー:下村(岳)   サブリーダー:山我     レポート:佐藤
   
  日本百名山の深田久弥は「山には、きびしさをもって我々に対するものと、暖かく我々を包容してくれるものと、二種類ある。」と「日本百名山」の一つに書いている。奥多摩の三頭山は後者に入るのではないか。それに個人的には明るさと、都会的に洗練されたような感じを加えたい。三百名山のひとつ。人気の山である、キャンセル待ちで、一週間前に漸く参加OKの連絡をYさんから頂く。 
 dc052802
都民の森、登山口で
 
  満席のバスは定刻6時に静岡駅を発車。新東名静岡ICから御殿場IC経由、中央道を上野原ICでおりて、檜原村の都民の森登山口へ。9:30.駐車場は登山者と車でいっぱい、尚バスで続々と詰め掛けてくる。準備体操もそこそこに舗装された道を歩き出す。歩き出して気が付いたのだが、あんなに群れていたのに登山客は疎らだ、この山は幾つものバリエイションルートがあるので登山者は山全体に広がって歩くのだろう。森林館、炭焼小屋を経て本格的登山道へ。きつい登りだが新緑の森を渡る初夏の風は清々しい。2種類のハルゼミの鳴き声。10:10 鞘口峠 明るいブナ林にミズナラや栂の大木が混じる。親子ずれ、若い山ガールと行きかい、何処の山に比べても明るく賑々しい。十日ほど前に下見をしたときはいろんな花がいっぱい咲いていたのに、わずかの間に様変わり、初々しかった芽吹きは若葉となって森をあかるく染めている。絨毯のように拡がっていた黄色い花「ミツバチグリ」が見当たらず、何種類かのスミレ、小首を垂れたようなテンナンショウも見えない。小鳥の鳴き声も少ない。季節は初夏から一挙に本格的な夏に向かっているのだろう。11:00 見晴台。何処から集まったのだろう大勢の登山客。女性が多い、中には踵の高いタウンシュウズの女性もいる。 
dc052804
気持よい新緑の中を行く。
dc052810
登山道は良く整備され歩き易い。
dc052809
途中の休憩見晴し台。
dc052814
三頭山山頂で。


 
dc052822
大滝見学用に整備された立派な吊り橋。さすが東京都!
dc052823
落差40mは有ろうか、山頭大滝
  11:35 三頭山東峰 中央峰は山頂標識をタッチして通過、11:45 三頭山西峰着.広々とした山頂部は大勢の登山者が陣取り昼食をとっている。我々もここで昼食。晴れているのだが周辺の山は雲が広がり見えないが山ガールのカラフルなファッションが嬉しい。12:20 記念撮影を済ませて下山。明るいブナ林、急な下り、元気な子供が汗を流して登ってくる。小さな子を背負ったお父さんもちらほら。都民に親しまれている山を感じる。12:30 ムシカリ峠。急な下り、大滝に流れ込むのだろう、沢が現われ、沢音を楽しみながら歩く。ハシリドコロの群落が現われるのだが花は終わったのだろうか、咲いてない。田中澄江は三頭山のハシリドコロを取り上げてこの山を「花の百名山」の一つに掲げている。その文中に特殊学級生を引率した折、彼等が間違って猛毒のハシリドコロを口にしないかと心配しているが。我がクラブのメンバー、特に猛者揃いの女性群に限って口にしたところで感じないのではと思うのだが。13:00 森が開けて見晴らしの良い場所に。東南の方向に丹沢の一角、小藤山などが見え、その先に都心が煙っている。檜の芳しい木片が敷き詰められた遊歩道が整備されており、軽装の散歩者も多くなる。 
 13:15 三頭大滝。吊橋から落差の大きい三頭大滝の見事な景観を楽しむ。木片の遊歩道を下る。探鳥の人たちがプロミナーで空中の一点を見つめている、先回鳴いていたオオタカが飛翔しているのだろう。楽しみにしていた「やましゃくやく」の群落地、白い花は残念ながらすでに終わっていた。13:45相変わらず混雑している都民の森駐車場着。
 14:00/14:50 檜原温泉センター数馬の湯、事務局の機転で団体割引の入浴で汗を流す。センターでのビールだけでは足りなくてコンビニで追加。往路と同じルートをバスは静岡への帰路につく。Kさんの歴史談義、程よく口も廻って後部座席は賑々しい。
18:50 静岡駅 解散。登山と言うより流行のトレッキング、新緑に燃えるブナ林、穏やかな家族連れ、カラフルな山ガール、奥多摩の山々の山歩きをたっぷりと楽しみました。 
今回も全員無事。リーダーの諸手配有難うございました。「s」