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SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2012年 9月  第118回山行記録


 雁坂峠       秩父と甲斐を結ぶ日本三大峠の一つを登る
                                              行程マップはこちら
                                   
   実施日:平成24年9月9日(日)
  天候:晴れのち曇り         
  参加者:16名   男性:11名 女性:5名 
    
  雁坂峠は山梨県と埼玉県の境界尾根線上にあり、かつての武州秩父盆地と甲州甲斐の国を結ぶ峠で「かりさかみち」とも呼称された。針ノ木峠、三伏峠と並び日本三大峠に数えられている。現在ではほぼ真下を長大な国道150号雁坂トンネルで通過している。
 定刻6:00 静岡駅南口に参加者全員集合出発。バスは足元に余裕のあるバスを用意、乗車時間が長い(片道約4h)ので有難い。今日は駅から北に向い、新静岡ICから新東名へ入り、新清水ICから国道52号へとアクセスだ(6:30)。中央道へ入り双葉SAでの休憩時には気温が大分上がっていた。間もなく勝沼ICを出ると「ぶどうがなっている」と口々に。ぶどうの産地は“ぶどう狩り”シーズンです。山には少し雲が掛かってきて一抹の不安もあったが、バスは愛称「雁坂みち」と表示のある(国)140号を順調に進み、9:40目的地の雁坂峠入口駐車場着。雲は少し出ているものの陽は照りつけていて、暑くなりそう。
 
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峠からは甲斐の山々、塩山市が一望できる
 Oさんの指導で準備体操後、9:50出発。一般車通行止めゲートを通って久渡沢左岸のコンクリート舗装の林道を軽快に歩き始める。10:20 しっかりとした車道橋を渡ると林道終点で、ここから山道に入る。道はかつて(国)140号に指定されていたハイキングコースというだけあって転石や段差も少なく概ね歩き易い。また雑木林(ミズナラやブナ)に覆われ、沢の水の音も聞こえて涼しげで心地よい。しぜんと歩くスピードも上がる。11:00 3か所目の徒渉「沓切沢出会」着。“峠まで2h”の案内板あり。これからです。ここから道は急坂で石やロープも出始める。11:38「井戸ノ沢」徒渉。峠まで約1hのところまで来ました。ジグザグの急坂で高度を稼ぐうち、針葉樹林(コメツガやシラビソ)が現れてくる。ここで12:00近くとなったので、約15分間の昼食タイムとする。坂の途中だが木は疎らで低い笹で覆われており、見通しもよいので気持ちが良い地点だ(H=1800m付近)。元気を取り戻して出発。間もなく峠直下、標高差100mのジグザグの急登を一息入れながら登り詰め、12:55雁坂峠到着。朝方はガスがかかっていたとのことだったが幸いに晴れて甲府方面の街まで望まれ、まずまずの眺望である。峠の南西側(山梨県側)は背丈の低い笹薮(ミヤコザサ)で覆われた明るい広大な斜面が広っている。
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 当初計画では雁坂嶺まで行くことも考えられていたが、静岡までの帰路が長いことなどを考慮し、集合写真撮影後13:10下山開始。下りの足取は皆軽く、途中1回の休憩で14:50 林道終点着。10分休憩後、15:30登山口林道ゲート着。空は曇天となった。15:40過ぎバス乗車、少し下ったところ(三富「笛吹の湯」)で入浴、コンビニで飲み物等仕入れ帰途に。往路と同じルートを順調に走って、予定より早めの20時17分静岡駅南口に到着しました。
 リーダーのあいさつから:「今回の山行は本のコースタイムどおりでした。これは50歳代数人のパーティーのタイムです。ということは皆さん(の脚力)は50代です。」
お世話になりました。参加の皆様もお疲れ様でした。大変気持ちのよい山行でした。
                                S.K

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馬の背から覗く噴火口
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朽ちた切り株と若々しいメンバーとの対比が素晴らしい

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